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山形緞通 MANYO

日常に溶け込む、無地。

“MANYO” は、日本に古来より根付く、無地の美しさを表現したじゅうたんコレクションです。

我が国最古の歌集である「万葉集」に詠まれた伝統色に着想を得て、十二の歌と色を抽出。

初の実用化となる「糸マーセライズ」の技術を生かし、永い時間を経て、

深みを増したような風合いと、やわらかな肌触りを実現しました。

どんな空間にもやさしく馴染み、日常の風景に溶け込む、おだやかな無地。

日本の繊細な色彩感覚と情景が滲み出す、これからの新定番です。

原料となる羊毛は、主にニュージーランドとイギリス産。

剛直性、弾性、柔軟性などの観点から、羊毛は製品に最適な割合でブレンドします。

羊毛に、独自開発した糸マーセライズ加工を施します。

染色バスの中でじっくりと時間をかけて処理と湯洗いを繰り返した後、糸を乾燥させます。

マーセライズは、綿糸(コットン)を絹(シルク)のような光沢糸に変化させる加工で、シルケット加工と呼ばれます。

「山形緞通」を展開するオリエンタルカーペットでは、

1950年に、ウール素材のじゅうたんのためのマーセライズ加工法を開発。

絹のような光沢とくすんだ独特の表情が生まれ、そのやわらかな肌触りと共に、多くの人々を惹きつけてきました。

個人のお客さまはもとより、建築界を中心に最高品質と認めていただき、様々な著名建造物への納入に繋がりました。

しかし、近年になり、原料羊毛や染料等の供給に変化が生じ、高コスト化が懸念されるようになります。

これらの課題に対して、製品段階でマーセライズ加工を施すのではなく、毛糸の状態での加工ができるように研究を始めました。

2015年からは、山形県工業技術センターと共同開発。

5年の歳月をかけ、今作「MANYO」で初の実用化となります。

染色工房で試験染めや耐光テストを繰り返し、”MANYO”に的確な色をつくり出します。

その後、糸マーセライズ加工を施した糸を染色していきます。

手刺しという技法で、じゅうたんを織っていきます。

職人がフックガンという工具を用いて、”MANYO”を織り進めます。

打ち込む力やバランスを常に均一に保つ高い技術と経験が高品質な製品を生み出します。

じゅうたんの表面を均一にするための仕上げ工程です。

職人が芝刈り機のような専用機械で表面を刈り揃える工程を繰り返しながら、バリカンや手鋏みで仕上げていきます。

S:W140cm × H200cm

M:W200cm × H200cm

L:W250cm × H200cm

各種サイズでオーダーできます。

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