ホーム > 家具屋のつぶやき > 飛騨高山 「2008暮らしと家具の祭典」
2008年09月10日
展示会飛騨高山 「2008暮らしと家具の祭典」へ行って来ました。
もちろん新商品もたくさん展示されていましたが、
今年は、工場見学してきました。
他の家具の産地と一番違う、“曲げ木”でどうやって椅子が作られているか、
とても興味がありました。
1920年に飛騨高山に伝えられた“曲げ木”の技術は、
今や世界でもトップクラスの技術になっていす。
まず木を曲げるには、木を使いたい形におおまかに切り出します。
それから木を窯にいれて、水蒸気で加熱します。下の写真はその窯です。
曲げにくい種類の木や太い木材の場合、水に浸けてから加熱するそうです。
加熱した木材を金型に入れてプレスします。
金型からはずし、これから椅子に加工されていきます。
曲げ木は木の繊維を切断しない為、強度もでます。
削りだして同じ形を作るより、木材の無駄が少なくすみます。
あまりにも簡単な説明なので、機械に入れれば簡単に出来そうですが、
決してそういう訳ではありません。
それぞれ曲げるの木の状態、気度、湿度などに応じて加熱する時間を変えたり、
型のセッティングを変更したりと熟練の職人の経験と、今までのぼうだいなデータが
あってはじめて実現できる技術です。
家具の福岳
小川直樹
Copyright © 岐阜・愛知 家具のフクタケ All rights reserved.