ホーム > 家具屋のつぶやき > 風来坊が置いていったロングセラー カンディハウス アルプ
2016年05月09日
家具のフクタケのつぶやきカンディハウス ソファベッド アルプ 1972年の発売以来、
未だにカンディハウスのソファの中でもトップセールスを誇る驚異的なロングセラーの家具です。
弊社でも人気のソファですが、その開発のエピソードが面白いのでご紹介します。
今は廃刊となった雑誌「室内」で1999年に書かれた記事の様です。
『この家具この話㉙ <アルプソファーベッド>
創業間もないインテリアセンター(現カンディハウス)の6畳間の事務所をひょこり訪ねて来た若者がいました。
社員30人ほど、工場を増築していた頃です。
「家具のデザインをしたい」という彼と意気投合した 当時の長原専務は、
若者を自宅に泊めて遅くまで話をしたそうです。その後彼は履歴書もないまま入社し、
工場に配属になりましたデザイナー志望だけあって熱心にスケッチを描いては長原のところにやって来ます。
その中にあったユニークな形のソファーが、『アルプ』でした成型技術に 初めて挑戦した思い出の家具でもあります。
発売から27年。廃版の危機をある熱烈な支援者のおかげで乗り越え、
現在も売れ続ける社内一の長寿商品になりました。当時のカタログでも ベッド機能が強調されているように、
ソファーに横になる日本人のライフスタイルを的確に捉えている点が長生きの秘訣のよう。
コンパクトながら広い座面、移動や掃除がしやすい軽さを、『奥樣が気に入ってご主人を説得するケースが多いですね』
と20年以上アルプを扱っていただいている松屋銀座本店の売り場担当、茂木さんが教えてくれました。
ところで風来坊 の彼ですが、入社2年もしないうちに旭 川を去り その後連絡が取れません。
いつか、ごの置きみやげのお礼を言いたい と思っているのですが。』
雑誌「室内」より引用
カンディハウス創業時に長原さんと意気投合し入社し、二年もいなかった若者がデザインしていたとは驚きですね!
この若者は今どこにいるでしょうね?
個人的にもお礼を言いたいです、
素晴らしい家具をありがとうございますと。
あなたがデザインした家具は、
旭川から遠く離れた岐阜でも多くの人に愛されていますよ。
福岳産業株式会社
小川直樹
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