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2019年01月08日
家具のフクタケのつぶやきオイルフィニッシュは定期的にメンテナンスが必要な塗装です。
ダイニングテーブルは御使用後に毎回水拭する為、
油分がとれてかさついてきます。
その都度オイルを必要がありますが、どんなオイルを塗るのが良いか??
オイルフィニッシュは乾燥に半日~一日、長時間がかかります。
ご家庭でダイニングテーブルに塗る場合はオイルを塗り、
夕食の時になっても乾燥せず、そのまま使う事になる場合もあります。
その際小さなお子様がいたらテーブルの上に落としたものを食べたり、
テーブルにさわった手をそのまま口に入れる事も考えられます。
日本で市販されるオイルフィニッシュ用の塗料には様々なものがあり、
中には乾燥早め、水分に強くする為に
有機溶剤や乾燥材、合成樹脂を加えてる塗料も多いです。
こちらは木材用オイルフィニッシュ用の塗料として市販されている塗料ですが
合成樹脂、有機溶剤、有機溶剤を含み、乾燥時間は半日から一日との事。
どちらかというと薄めたニスのような塗料だと考えた方が良いかも。
ハケで塗った場合はペイントうすめ液(灯油のようなにおいがします)を使用と
書かれていて、ニスなどの塗料と同じ扱いが必要です。
塗装して直ぐはそういった化学物質を口の中に入る可能性は出てきます。
なのでこのような塗料を塗る際は換気をする事、
塗ってすぐに使用を避けた方が賢明だとお思います。
その代りに水分などを良くはじき、汚れには強くなると考えられます。
私は色々なオイルを展示の家具に塗ってみて試してみましたが、
塗装するとき失敗が少ないのがオイルフィニッシュの良さ、
スーパーで数百円で市販されるサラダ油(キャノーラ油)を使った事もあります。
木がカサカサになった状態であればオイルを吸い込み、
思いのほかべたつきは無く、適量を塗り、良く拭き取れば大丈夫でした。
毎朝雑巾で拭くために数日でべたつきは無くなりました。
塗りすぎてそこにホコリが溜まると台所の油汚れのようになりますが、
気をつけて使用すれば、安価で台所にいつもあるので気軽に塗れる。
そして食用油なので口に入っても安心と言うメリットはあります。
ネットで調べると否定的な意見を見かけますが、
スプーンなどの小さな木工品だとベタベタになてしまい
向かないかも知れないですが、
ダイニングテーブルなら意外と大丈夫です。
少し値段はしますがエゴマ油、亜麻仁油などは乾性油で油ですが乾燥して、
健康への害はありません。なので気軽に使えます。
ただ紙、布などに染み込ませた場合は自然発火する可能性があり、
水にぬらしてビニール袋に入れ破棄する必要があります。
またリボス(カンディハウスが使用)などの
自然塗料を使用するのも良いかもしれないですね。
オイルフィニッシュ用の塗料には様々な種類がありますが、
特製には違いがあり使い分けは必要だと思います。
小川直樹