ホーム > 家具屋のつぶやき > へたらないソファ ソファの耐久性について
2014年11月06日
家具の選び方以前、お客様からこんなお話を聞きました。
ある家具屋でちょっと良いかなと思った布張りで40万円のソファがあったそうです。
そのソファの店員さんの商品説明がへたらないソファと言われたとのこと。
一般的に40万円のソファはかなり高額で、本当かなと考えてしまいますよね。
それでもへたらないソファは存在しません。
ただ一つだけそれを作る方法があります。
それはクッションのない全て木製のベンチです。
飛騨や旭川の家具メーカーが作った木製ベンチなら修理しながら使えば半永久的に使えるでしょう。
しかも絶対にへたりません。
ただの木の板のベンチでは座り心地は良くありません。
そこでソファは木製フレームにスプリング、ウレタン、羽毛、綿、
ウェービングテープ(太いパンツのゴムの様な物)など様々な素材を使いながら座り心地を良くして行きます。
当然、これらの素材は全て柔らかく、当然ですがへたります。
これらの素材で耐久性を上げるにはとにかくお金がかかります。
20年以上使える3人掛けのソファを買うには80万円ぐらいからスタート。
それは家具業界で20年以上職人も含めて仕事をして、誰よりも家具を見続けた私の結論です。
へたらないソファと説明するより、「使い方によるけど、10年目ぐらいからへたりが体感出来て頑張ったら15年ぐらい使える」
「15〜20年ぐらいは使うお客様が多い」とか言うのが正直な説明だと私は考えます。
ソファは正直です、確実に時間がソファの耐久性を証明します。
こういった販売方法はそのお店だけでなく、家具業界全体の評判を落す原因になると思います。
日本には世界的に見ても優れた技術を持つ家具メーカーが数多くあるので、
それを活かした正直な家具屋をフクタケは目指していきます。
家具の福岳
小川直樹
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