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良質な家具を売る事が差別化なのか?

2014年12月13日

家具の選び方

よく「フクタケは高級な家具を販売して差別化されてる」とか、

「ニッチな市場に向けた家具を販売している」といわれます。

以前は確かにそうだなと思っていましたが、最近違和感を覚えています。

私が入社したころから急速に安価な家具が市場の主流になって行きました。

弊社は同じことをしても勝ち目はないし、良質な家具を欲しいお客様は必ず見える。

そう考えて競争相手のいない楽な道を選択しました、人がやらない事をやる。

一般的に言えばこれは確かに差別化でしょうね。

そして、ニッチな市場と言うのも間違いでは無い。

冷静に考えてみてください、

良質な家具を売る事が差別化になる事自体がおかしいと思いませんか?

フクタケはあたりまえの普通の商売をやっているだけ、

それが少数派なのが今の家具業界です。

良質な家具を欲しいお客様を少数派にしたのは誰か?

その原因を作ったのは家具屋です。

家具業界は長年、安く仕入れた家具を高い利益率を確保する為高く販売してきました。

高い家具を買ってもすぐに壊れたり、座り心地がイマイチだったりと

お客様に高い家具を買っても仕方がないと思わせてしまい信頼を失ってしまいました。

良質な家具を購入するお客様を失い、ニッチな市場にしてしまったのです。

フクタケが入り組んだ住宅街の中で、冷暖房が効かない倉庫という悪条件で

1脚30万円するストレスレス®チェアやカンディハウスの家具が売れていくのです。

その理由は簡単です、良質な家具を適正価格で販売しているからです。

IKEAの進出、家具大型店激しいシェア争い。そこに巻き込まれる中小の家具販売店。

世界的に見ても成熟した家具メーカーの技術がまだ日本に残っている間に

商売の原点に戻って方向転換を迫られてると私は考えています。

 

家具の福岳

小川直樹

 

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