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2016年04月09日
家具のフクタケのつぶやきカンディハウス 新入社員研修での突板工場の製材の様子です。
ブラックウォルナットの丸太から製材していきます。
この時には必ずカンディハウスの従業員の方が立会います。
どのように鋸を入れて製材するかで突板の木目の美しさが変わってくるからです。
丸太の状態で木の中を想像して的確に目配せと手ぶりで機械を操作する方に指示されていました。
まずは木の皮を剥いで木の表面や輪切りの面から木の内部の節や木目を予測していきます。
ただ切ってみなければ分からない事があるそうで、
どれだけ経験があっても半分「賭け」になってしまうそうです。
下の画像はしらたと呼ばれる部分で突板には使えませんが、
捨てるわけでは無く適材適所に有効に使用するそうです。
下の動画は樺材の丸太を回転させて削っています
ロータリースライスと言って、簡単に言うと大根のかつら剥きのような削り方です。
下の動画の上部に見える四角の木材で動いているのが特大のカンナで削っていきます。
今回はフローリング用でした。
削られた突板は削られた順番通りに重ねていきます。
これを間違えると大変です。
通常は連続して削られた木を順番にベニヤに張る事で突板の木目の美しさが活きてきます。
途中に違った木目が入ってしまうと見れたものではありません。
突板の厚みが0,4㎜以上の場合は長さが10メーター以上ある機械で乾燥します。
この時も乾燥後には削られた順番通りに重ねていきます。
突板の厚みが0,4ミリ未満の場合はぶら下げて乾燥、
薄く長い突板をぶら下げて、乾燥が終わって外す時ももちろん順番通りに重ねていきます。
カンディハウスではテーブルトップには0,6ミリの厚突を使用する為、
奥行きのある木目で美しさが引き立っています。
あらためて家具になる前の段階でも沢山の人の手間暇をかけて作られているのが分かりました。
貴重な機会をありがとうございました。
福岳産業株式会社
小川直樹
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