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2016年09月20日
家具のフクタケのつぶやき飛騨の家具フェスティバルのレポートです。
そして飛騨高山と言えばやはり飛騨産業です。
飛騨産業で一番のお気に入りは「kinoe」
「kinoe」笠木は使われているスギやヒノキの枝を加熱して曲げて使用されています。
「枝」の発案者はデザイナーの貝山伊文紀氏で飛騨産業の元従業員。
」
木の枝は林業や家具の世界ではただの「廃棄物」でしかありませんでした。
枝に目を向けて家具に利用し、高圧真空蒸煮窯で蒸して柔らかくして木の皮を剥き、
飛騨産業の曲げ木の技術で曲げてイスの笠木に使用されています。
他には国産のクリの木とブナを使用したオール国産材の家具として誕生。
個人的に好きなデザインでクリを使用している為とても軽くできていて、
かけ心地も良かったです。
そしてもう一つ「GOLD SMITH WINDSOR」です。
ウインザーチェア発祥の地イギリスに現存する
最古のウィンザーチェア オリバーゴールドスミスチェア。
250年前のこのイスは現在、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に収蔵されています。
飛騨産業は武蔵野美術工芸大学デザイン科の十時啓悦教授と現地に赴き、
現物を調査をおこない、寸分たがわぬ形でそのまま復刻したのが上のイスです。
オリジナルからさらに、かけ心地を改良して作られたのがこちら。
ウォルナット材を使用していました。
座面50ミリの厚みから削りだされてかけ心地は良かったです。
やはりウィンザーチェアの得意な飛騨産業、完成度は高かったですね。
歴史のなせ技なのか、独特の存在感を感じさせられました。
ミラノサローネで発表された「gifoï」(ギフォイ)シリーズ。
デザインはアトリエ・オイ(atelier oï)。
国産の柔らかく家具には不向きな杉を加熱圧縮して広葉樹並みの硬さにして使用。
こちらは「AWASE」。五十嵐久枝氏 デザイン。
やはりこちらもウィンザーチェア。
ブナ材を使用しカワイイデザインで良かったですね。
とても見応えがあり、純粋に楽しめました。
ありがとうございます!
次回は国産材サミットのお話になると思います(^^)
家具のふく岳
小川直樹
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