ホーム > 家具屋のつぶやき > カンディハウス創業者長原實相談役死去 御冥福をお祈りします
2015年10月11日
家具のフクタケのつぶやき平成27年10月8日、カンディハウスの創業者、長原實相談役が亡くなられました。
旭川だけでなく家具業界に遺された功績に対して敬意を表し御冥福をお祈りいたします。
家具職人に始まり、デザイナーそして経営者として私が一番尊敬していました。
日本の家具業界では常に先進的であり、時には早すぎた事もあったと思います。
家具業界の古い慣習を打ち破りながら絶えず挑戦し続けて来られました。
貴殿の木を大切にする姿勢、デザインの楽しさや奥の深さを教えてくれました。
旭川で国際家具デザインフェアを開催し続け、デザインの重要性を旭川に定着させただけでなく
日本の家具業界に広めたと思います。
旭川から家具業界が変わるそんな息吹を感じた6月の旭川デザインウィーク。
気さくに写真を撮って頂嬉しかったです。
西ドイツで家具を家具のデザインや生産技術を学び、
旭川から輸出された木材で家具が作られ日本にも輸入されている現状を目の当たりにして
“いつか旭川の材料で作った家具をヨーロッパへ輸出する”そんな想いが形になり、
貴殿の作られた会社の家具がアメリカやヨーロッパそしてアジアへの家具の輸出されるようになりました。
デザイン、技術面だけでなく志の高さにおいても日本の家具業界のリーディングカンパニーになったと私は考えています。
これからカンディハウスは家具業界の先陣を切ってこの業界を変えて行くのが目に浮かびます。
弊社でもあなたの作られた会社の家具を展示して、販売出来る事を誇りに思っています。
カンディハウスは木工メーカーだから布では儲け無いと言う方針で
布日本の家具メーカーで一番の張地を使いながら、縫製代だけで右から左へと利益をのせなかったそうですね。
あなたが日本の家具業界に与えた影響はとても大きかった。
たとえ他社に真似されようとも真摯にオリジナルデザインを作る事を貫きましたね。
そのお陰で日本の家具のデザインや品質は格段に上がったと思っています。
偶然ですが福岳で初めて販売したカンディハウスの家具は貴殿のデザインされたストライプのテレビボードでした。
カンディハウスと言う素晴らしい会社と素晴らしい家具を残して頂き沢山ありがとうございました。
お疲れ様でした。
ゆっくりと休んでください。
貴殿の志は私なりに受け取ったつもりです。
これからは残された私達が家具業界の為に働いて行きます。
貴殿の亡くなられた翌日には旭川からカンディハウスの家具が届きました。
カンディハウスを代表する40年続くロングセラーであり
集荷台数がソファとチェアの部門で其々NO1の出荷台数を誇る
ソファベッド アルプとルントオムのダイニングセットです。
これも偶然ではない。
これは貴殿から家具屋の私に渡されたバトンだと思います。
受取ったからには全力で走ります。
家具の福岳
小川直樹