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2021年05月25日
家具のフクタケのつぶやき今年はウッドショックの影響により家具の値上が続きます。
今年の5月に値上げした家具メーカーが10月にもう一度値上げをするという情報も耳にしました。
今迄の値上は3〜5%くらいの値上が大半でしたが、
今回は商品によっては20%近い値上のも考えられます。
今年の4月頃から海外から木材が滞り始めました。
原因は、アメリカでの市場稀に見る低金利とコロナ禍で郊外への転居の増加や、
感染を抑え込んだ中国では木材の取引が活発化して来た為。
またコロナ禍で労働者が減少、伐採が進まず、製材所も稼働率が下がっている事。
港湾労働者も減少し、コンテナの価格が高騰に加え、スエズ運河の座礁事故の影響も出て来ている様です。
建材だけでなく、家具にも大きな影響が出始めています。
今年はどの家具メーカーも値上をするしか無い状況になると考えられます。
ただコロナが収束し物流が戻り、木材の価格が元に戻るのか?
家具に使う広葉樹に限れば、多少は価格が下がるかもしれません。
ただ中国やアジアの新興国での需要の高まりは止まらないと考えられるので、
安定的にオーク材やウォルナットなどの広葉樹を供給できる北米へ需要が集中する状況は変わりません。
岐阜県にもかつて豊富にあったブナ材で家具を作り輸出していました。
伐採した後に杉を植えましたが安価な外国材に押され放置され、
林業自体が衰退してしまいました。
北海度はミズナラが豊富にありましたが木材として輸出したり、
家具などの製造に用いられて一時は枯渇してしまいました。
近年、ナラ材やタモ材が家具に使える状態まで回復してきた為、
北海道の家具メーカーは数年前から北海道産材の割合を増やして来ました。
カンディハウスは今年は北海道産材の使用を50%を超える予定との事です。
建築に使われる針葉樹は、急激な需要増が落ち着き物流が回復すればあるていど価格は下がると思います。
家具に使用される広葉樹は価格は下がることは無いでしょうね。
外材に依存する家具メーカーは多く大幅な値上げは避けれない。
貴重になった木材を無駄なく活かす為に、
修理しながらより長く使える家具を家具メーカーに作っていって欲しい。
そして家具のフクタケは耐久性だけでなく時代を超えて修理しながら使い続ける事が出来る家具をお客様に届けていきます。
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